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日本図書館研究会特別研究例会案内

「地域電子図書館構想と<無料原則>のゆくえ」


1999年度評議員会の開催にあわせて、標記のテーマで特別研究例会を開催します。
一般公開の企画ですので、多数ご参加下さい。(参加費無料)
日 時:

1999年5月30日(日)10時30分〜12時30分

テーマ:「地域電子図書館構想と<無料原則>のゆくえ」

発表者:
糸賀 雅児(慶応義塾大学教授、日本図書館研究会評議員、 生涯学習審議会図書館専門委員、文部省地域電子図書館構想検討協力者会議主査)
司会:
西村 一夫(松原市民図書館)

概 要:
生涯学習審議会答申「社会の変化に対応した今後の社会教育行政の在り方について」 (1998年9月)をうけて、図書館専門委員会は昨年10月「図書館の情報化の必要性とその 推進方策について:地域の情報化推進拠点として」(『図書館雑誌』1998 年11月号掲載)と題する報告をとりまとめた。
この報告は、「情報化の進展に対応した図書館の新しい情報サービス の在り方等」を検討したものだが、公立図書館を地域の情報拠点と位置づけた うえで、電子メディアを活用した新しい情報サービスについて「これまでの図 書館サービスの延長上に位置づけることができよう」と述べている。そのうえ で、インターネットや商用オンラインデータベースといった外部の情報源への アクセスは「図書館資料の利用」には当たらないとし、電子化情報サービスに 伴う対価徴収を「地方公共団体の自主的な裁量に委ねられるべき問題」とする 解釈を示した。このあたりの論理的なつながりがわかりにくく、「公立図書館 有料化の道を開いた」と受けとめる人がないわけではない。
また一方で、この報告は「電子図書館」についても触れ、「国におい ては、我が国全体としての構想を検討する必要」があることを指摘している。 すでに国内4県と1地域で「地域電子図書館構想」の事業が進められており、 今年2月には文部省に「地域電子図書館構想検討協力者会議」が設置され、検 討を始めている。
今回の特別研究例会では、図書館専門委員であり協力者会議主査であ る糸賀さんが講師を務め、これら新しい図書館サービスの在り方や構想と費用 の負担の問題について解説し、議論を深める。

場 所:
京大会館

京都市左京区吉田河原町15−9
TEL(075)751−8311(代)
京阪電車鴨東線丸太町駅下車徒歩約10分