TOP > 『図書館界』 > 投稿規定改定(2007) / Last update: 2007.5.3

『図書館界』投稿規定の改定について

日本図書館研究会編集委員会

 『図書館界』編集委員会では,昨年来,投稿規定の見直しについて検討してきました。このたびその結果をまとめ,新・投稿規定として59巻1号(2007年5月)から運用することになりました。ここでは,改定の主な内容とその趣旨について説明いたします。

新投稿規定

 このたびの投稿規定の改定は,

  1. 現状にそぐわない規定をあらため,現状に一致させること
  2. 投稿論文の文字数の上限を見直して適切な分量を設定すること
  3. 電子メールによる投稿を可能にすること
の3点を趣旨とするものです。以下,新・投稿規定の項目ごとに説明します。
1.について
旧規定では「本誌は,日本図書館研究会が発行する機関誌で,会員であれば投稿することができる」となっていましたが,前半の文言を削除して,投稿資格を定めた内容に整理しました。
2.について
旧規定で「投稿原稿は,図書館に関連する論文・調査報告・書評などとし」と原稿の種類を明記した箇所を,「投稿原稿は,図書館に関連する論文,現場からの提言,書評・新刊紹介,エコーなどとし」と現状に沿って追加し,改めました。また,論文と調査報告を分けるのではなく,「上記には,調査報告,ケーススタディーなどを含む」という一文を追加して「論文」の範囲を広げることにしました。これも,投稿の現状を勘案してのことです。
後半の2行は,旧規定にはありませんが,『界』ではすでに運用されているもので,新・投稿規定に明記することにしました。
3.について
ここは大幅に変更しました。まず旧規定では「投稿原稿は,本誌専用原稿用紙(23字×11行)を使用するか,ワードプロセッサを使用する」となっていましたが,「本誌専用原稿用紙」は現在使用されておらず,規定そのものが無意味でした。また投稿原稿もワープロソフトの使用によるものがほとんどですので,「投稿原稿は,標準的なワープロソフトを使用して作成する」として,現状に合わせました。ただし,手書きによる投稿の余地も残しておく必要がありましたので,「手書きの場合は,市販の横書き400字詰め原稿用紙を使用する」との一文を最後に入れました。
次に,「提出は,本会あての電子メールにファイルを添付して送付するか,または…」とメールによる投稿を可能にしました。これは今回の改定の大きなポイントです。このことによって,少しでも投稿しやすくしたいと考えたからです。なおメールで投稿された場合は,編集委員会から「メールによる投稿を受け付けました」という返信を1週間以内にメールでお送りしますので,もし1週間以上経っても返信が届かない場合は,必ずお問い合わせ下さい。
また,メールを使用されない場合の原稿の提出方法は従来どおりですが,印刷用紙をA4判に統一し,用紙1枚に23字×44行で印刷するように変更しました。そして,「標準的な電子媒体とともに郵送する」というのは,これまで主に使用されてきた3.5インチのフロッピーディスクが次第に使用されなくなってきているため,特定のメディアに固定せず,その時点で標準的なメディアであればよいということにしました。この電子媒体は原則として返却しませんので,その点はご了解下さい。
4.について
ここは,投稿原稿の文字数の上限を規定しています。旧規定では「投稿原稿のうち,論文・調査報告については本誌専用原稿用紙で80枚以内,書評その他は7枚から15枚以内とする」となっていましたが,「本誌専用原稿用紙で○○枚以内」という表現の仕方がわかりにくいうえ,特に論文の場合に,上限(本誌専用原稿用紙で80枚以内=本誌10ページ以内)を超える文字数の投稿原稿が近年増加していました。したがって,「論文は図表を含めて28,000字以内(本誌14ページ以内)」と上限を上げる一方,図表を規定の分量内に含めることによって,バランスをとることにしました。これに続く規定(「現場からの提言はおおむね10,000字以内(本誌5ページ以内),書評・新刊紹介は3,800字以内(本誌2ページ以内),エコーは1,700字以内(本誌1ページ以内)とする」)は「現場からの提言」「エコー」を追加して,表現を整理しました。実質はこれまでどおりです。投稿される場合は,この文字数の上限に留意していただくようお願いします。
5.について
旧規定に「別途定める」という文言を追加しました。
6.について
旧規定の6.(論文の和文抄録)と7.(投稿原稿に明記する事項)を一つにまとめました。なお,投稿規定には明記しませんでしたが,原稿にはページ番号を必ず付して下さい。また,メールアドレスをお持ちの方はご記入下さい。
7.について
旧規定の8.のうち,「論文については,査読のうえ,編集委員会が採否を決定する」を「論文については,複数の査読者による査読を経て,編集委員会が採否を決定する」とし,査読の体制を明確にしました。査読は基本的に2名に依頼し,それぞれの査読者による掲載の可否と問題点の指摘内容とを総合的に判断して採否を決定しています。
8.について
旧規定の9.に該当。変更なし。
9.について
旧規定の10.「フロッピーディスク」を「電子媒体」に変更しました。
10.について
旧規定の11.と12.を一つにまとめました。また,「掲載された論文・調査報告については」を「論文,現場からの提言については」と修正しました。
11.について
旧規定の13.に該当。変更なし。
「執筆要綱」について
執筆要綱も一部手直ししました。要綱9.の「(4)同じ文献を繰り返して引用するとき」の例を,「例1」直前の文献を再引用する場合」と「例2)二つ以上前の文献を再引用する場合」の二つに分けて,それぞれ和文と英文の例を示しました。ご参照下さい。

 投稿に際しては,「投稿規定」や「執筆要綱」を参照するだけでは疑問が解決しない場合もあると思います。その場合は,編集委員会に遠慮なくお問い合わせ下さい。お問い合わせは,下記のメールアドレスまたはFAXをご利用下さい。

 最後にもう一つ。編集委員会の開催日程は2か月に1回,奇数月の下旬から偶数月の上旬の間で設定されます。投稿される場合は,奇数月の15日頃までに到着するよう投稿されると,その後の流れがスムーズです。この点は,ぜひご留意下さい。

 会員のみなさまの積極的な投稿を期待しています。

(文責:松井純子 編集委員長・大阪芸術大学)