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レファレンス・サービスにおけるI&Rと地域情報ファイル

阪田 蓉子

『図書館界』49巻1号 (May, 1997)


<抄録>

案内・紹介サービスは典型的な例では、司書がカウンセラーやソーシャル・ワーカーの役割まで担うため、本来の図書館員の役割を逸脱しているとの批判があった。1980年代以降のアメリカおよびイギリスにおけるサービスの状況を見ると、アメリカの一部では当然そういった極端な状況が見られるものの、大半はレファレンス・サービスの延長として捉えられ、サービスが提供されていることが分かった。わが国において、かつて定められた「参考事務規定」に照らしてみても、案内・紹介サービスは、レファレンス・サービスの発展した動きとしてとらえることができる。潜在的利用者の開拓のうえでも、案内・紹介サービスは今後大きな役割を果たすものと考えられる故に、わが国におけるサービス実施の可能性を考察した。
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