TOP > 『図書館界』 > 51巻 > 6号 >

《論文抄録》
『図書館界』51巻6号 (March 2000)

Robert D.Leighの公共図書館論

吉田 右子

アメリカにおいて1947年からALAの指揮のもとで行われた「公共図書館調査」の成果報告レポートの中から,リー(Robert D. Leigh)の著作(The Public Library in United States:The General Report of the Public Library Inquiry)について討究する。
調査代表者であったリーは,調査結果を資料・サービス・政策過程・図書館専門職・予算・管理に分割し,テーマごとに調査成果を総括し評価を行った。
リーの公共図書館論は,多様なメディアによって構成されたアメリカの文化コミュニケーション全体を視野に入れて公共図書館の位相を検討することによって,公共図書館活動の針路を見定めようとするものであった。