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電子ジャーナルの長期保存：

アクセスの問題を中心に

後藤　敏行

　電子ジャーナルの長期保存は容易に保障されそうにないが，諸々の調査がその必要性を訴えている。
　本稿は保存を担うアーカイブを想定する中央集約型のモデルについて，アクセスの問題を中心に検討する。手がかりはAndrew W. Mellon財団によるプロジェクトである。そこではアクセスを認めるトリガーイベントとして，ムービングウォール，フェイルセーフ，アーカイブ特有の利用，が主に提案された。
　また，アクセスの問題が，保存内容の取捨選択やアーカイブの経済的課題と関連を持つことも確認する。

（ごとう　としゆき　東北大学附属図書館）