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《論文抄録》
『図書館界』66巻3号 (September, 2014)

1967年の高校標準法改正による学校図書館事務職員の定数化について

鞆谷 純一

 高等学校における学校図書館事務職員は,1967年の高校標準法改正によって定数化された。文部省が遺した『教職員定数標準法(公立高等学校)』の簿冊群などを検証すると,同省の当初案には,学校図書館に特定した教職員の定数化は含まれていなかった。学校図書館事務職員が法案に盛り込まれたのは,自治省との折衝を経てからである。自治省は,文部省が提案する事務室職員の増員に反対し,それが学校図書館事務職員の定数化に繋がった。また文部省内では,学校図書館法の改正による「学校司書必要数」の試算も行われていた。

(ともたに じゅんいち 徳島県立図書館)