日本図書館研究会評議員会報告

とき2005年5月29日(日)午後1時30分~午後4時45分ところ京大会館議題0) 2005-2006年度役員選挙結果報告、選出及理事会報告び通信評議員会報告
1) 2004年度事業報告
2) 2004年度決算報告
3) 2004年度監査報告
4) 2005年度事業計画案
5) 2005年度予算案
6) 意見交換議長前田章夫(大阪府立中之島図書館)


審議の概要

塩見昇理事長の挨拶の後、議長に前田章夫氏を選出して審議を行った。その概要は以下のとおり。

0)2005-2006年度役員選挙結果報告と選出理事会報告及び通信評議員会報告

 選挙管理委員会高橋晴子委員長より役員選挙の結果が報告された。今回の投票率は28.8%で、前回に比べて約4%、実数で約40人増えており、投票率の上昇は大変好ましい。役員選挙の結果は別紙のとおりである。(『図書館界』57巻1号参照)第3区(関東ブロック)で当選の根本彰氏が辞退されたので阪田蓉子氏が繰上げとなった。また、第6区(近畿ブロック)で当選された木下みゆき氏が推薦理事として承認されたので、次点の井上靖代氏が繰上げとなったが、辞退されたので前川和子氏が当選となった。なお、今回の選挙では、投票用紙の送付が遅かったこと、投票用紙が白色のためコピーすることも可能であったことなど問題点があり、今後改善を要する。
 次に西村一夫事務局長より選出理事会の報告があった。2月18日に選出理事会が行われ、飯田寿美、木下みゆき、松井純子、吉田憲一、渡邊隆弘の5氏を推薦理事候補として決定した。その後、通信評議員会を行い、各候補について可否を問うた結果、5氏とも承認された。(『図書館界』57巻1号参照)

1) 2004年度事業報告

 会員の動態は、入会(個人63名、団体5件)、退会(個人52名、団体19件)で、個人の退会者のうち26名が会費滞納による除籍である。2004年度末の会員数は989名である。
 主な活動として、『図書館界』第56巻の発行、第46回研究大会および図書館学セミナーの実施などである。

質疑と意見

  • 選挙時の有権者数は1009名であったが、会員数は989名である。この相違はなぜか
    有権者数は2004年10月10日現在であり、2004年度末には除籍者を整理したため989名となった。
  • 団体数が減っているのはなぜか
    図書館の予算減による退会もあろうが、団体が会員をやめて業者を通じて『界』を購入するようになったものもある。
  • 図書館学セミナーの参加者が少ないのはなぜか
    「児童サービス」をテーマにしたのは時宜を得た企画と考えているが、同じテーマで行った前回も少なかった。PR等も含めて今後増やすように努力したい。
  • 九州ブロックセミナーの参加者が結構多いがどのようにされたのか
    半数近くは学校司書の方の参加だった。テーマ、対象を絞ってPR、呼びかけをしたからではないか
  • 愛知研究例会の通算回数は154回で、合計7回実施しているので訂正してほしい
    訂正する。

*2004年度事業報告を承認

2) 2004年度決算報告および3) 2004年度監査報告

 いずれも『界』57巻1号を参照。
監事から繰越金が多いので有効な活用を望むとの意見があった。

質疑と意見

  • 事業報告の会員数と決算での会員数が違うのはなぜか
    決算の内訳は2004年度中に入金された方のすべてを含んでおり、2004年度の会員数とは必ずしも一致しない。会費は前納が原則であり、3月の『界』6号の刊行時期により、次年度分の納入状況がかなり違ってくるのが例年の実態だ。
  • 次年度分会費を支払った人の数を入れているのでそうなってしまう。その年は減収になるが、次年度分を、たとえば預かり金のような形で処理をすると会員数は一致するのではないか
    会費を各年度単位に区分するのは作業上難しい。
  • 繰越金はどこに預けているのか
    信託銀行と郵便局に分けている。
  • 役員選挙費と上海市図書館学会との交流費を特別会計で上げているのはおかしい
    特別会計は出版だけの経費ではなく、毎年の経常的な経費以外の経費をここに計上し、一般会計の年による大きなブレが出ないようにしている、あえてそのようにしており、ご理解をいただきたい。
  • 趣旨は分かるが、収入が出版関係なので、出版事業で選挙をやっているように思える。
  • 入会パンフは結構立派なのを作っているが費用はどれくらいかかっているか
    最初は1000部で8万円、2004年度はそれをベースに内容の一部を変えて1000部で5万2500円であった。
  • 収入で事務所使用料とはどんなものか、また、繰越金が支出項目に載っているのはおかしい
    日図研ではない図書館関係団体に部屋を使ってもらっており、その使用料である。繰越金を支出項目として載せているのは、以前に評議員会の中で指摘があり、このようにしている。

*2004年度決算報告および監査報告を承認

4) 2005年度事業計画案

 事業計画案(『図書館界』57巻1号参照)を西村事務局長が説明。その後、松井編集委員長、寒川研究委員長、ブロックセミナー担当山本理事、国際図書館学セミナー担当渡辺理事からそれぞれこの一年間の活動予定について説明があった。

5) 2005年度予算案

 一般会計予算案、同特別会計予算案、同第2特別会計予算案(『図書館界』57巻1号参照)を西村事務局長が説明。

質疑と意見

  • 国際図書館学セミナーの事例発表について適当なテーマをつけてはどうか
    適切な表現ができればそうしたい。
  • 事務局人件費の単価900円は安いのではないか
    どの金額がふさわしいのかは難しい、理事会でも相談をしたい。
  • 研究グループの助成については終期のある研究でも可能か
    2年を単位に助成しており、当然終期を想定した申請もあり得る。
  • ブロックセミナーは地方の会員にとっては大変ありがたい、関西から離れた地域で3つやっても予算上大丈夫か
    ブロックセミナーは会員の活動を活発にし、日図研をさらに広げるためのものでもあるので多少予算の枠を超えても実施していきたい。
  • ペイオフ対策は何かしているか
    特にしていない。
  • 個人情報保護法が4月から施行されたが、日図研でも過去の累積データを含めると5千人以上のデータがあるのではないか
    日図研のデータに退会者の項目はないので、コンピュータに残っているデータは現在会員である人のデータしか存在しない。従って5千人は越えていない。
  • 会員名簿を2年に1回作成しているが、データ内容と扱いについて
    この内容でいいかどうかは常に作成時に考えている、名簿に登載を望まない人の分は除いている。名簿の扱いは会員の皆さんに慎重に取り扱ってほしいと思う。
  • 入会申込書の紙は紙質がよすぎるのではないか
  • 障害者会員への『界』の点訳化が計画案として載っているが、2点要望したい。1点目は発行している出版物にアイマークをつけてほしい、2点目は出版物を購入したときに障害者で希望する方にはFD版を送るというのもある、こうしたことを検討してほしい。
    アイマークは出版物につけるようにしている、抜けているのがあれば今後気をつける。点訳を希望する会員、3~4名にはFDで提供している。障害者会員へはワンツーワンの対応をしている。
  • マルティメディアデイジーの導入についても会員でどれだけ必要か、検討してほしい
  • 「現場からの提言」のコーナーはいい企画だと思う 気軽に原稿が寄せられるようなものにしていってほしい。

*2005年度事業計画案、2005年度一般会計予算案、同特別会計予算案、同第2特別会計予算案のいずれも承認。

6) 意見交換

  • 『界』56巻6号の書評だが、分量が多すぎるのではないか、依頼されたものか。書評の書き方としても問題を感じる。
    投稿である。書評としては確かに少し長いとは思っている。
  • 欠席の評議員は自分の関連する地域等の状況などについて文書で報告を出すようにするとよい。(今回欠席されたある評議員からいただいた文書のように)
  • ブロックセミナーは地方にとっては大変ありがたい。九州ではできれば毎年行いたい。鹿児島県阿久根市では図書館の嘱託は3年で切られたが、指定管理者制度になって5年間は大丈夫となった。全員有資格者で元嘱託だった人がやっている。指定管理者制度もいろんなケースがあることを知ってほしい。
  • 徳島県藍住町立図書館では4月1日からNPOが導入されて、職員が3人削減された。
  • 入会をしてほしいと思う人に『界』の見本誌を送ると有効ではないか。
  • 見本誌を評議員の方へ1部送るようにしてもいいのではないか
    一律に送るのではなく、評議員の方から連絡をもらって当該の人に送るというのがより有効だろう。
  • 学校図書館の現場の人がもっと日図研に出てきてほしい。

*2005年度事業計画・予算案について事前に寄せられたご意見

  1. <出版活動>『子どもの読書環境を考える』の刊行は時宜に適ったものと思います。
  2. 視覚障害者会員に変換資料を提供する事業は定着しつつあるようでうれしく思います。これからは原稿の声かけも必要でしょう。れっきとした司書として現場で仕事している人が多くいるのですから。たとえば都立図書館の田中章治さんなど。「視読協」で公立図書館のドアをひらかせて、以後30年間、司書として仕事をした人、定年も近いでしょうし、一度30年間をまとめて原稿にしてほしいですね。・・・「声かけ」したら書きますよ。
  3. 「現場からの実践」は大賛成です。ページも2枚くらいでもOKだといいですね。

出席者

《評議員》(北海道)森昌彦、(関東)小田光宏、斎藤文男、阪田蓉子、迫田けいこ、松岡要、(北陸)参納哲郎、(東海)小木曾真、酒井信、田中敦司、(近畿)高鍬裕樹、土居陽子、深井耀子、前川敦子、前川和子、前田章夫、(中国)田井郁久雄、白根一夫、(四国)新孝一、(九州)種村エイ子、永利和則
出席21人 委任状提出7人 計28人
[評議員定数 28人.成立要件 15人以上]《理事長》塩見昇《事務局長》西村一夫《理事》飯田寿美、川崎良孝、木下みゆき、寒川登、柴田正美、志保田務、竹島昭雄、松井純子、山口源治郎、山本昭和、吉田憲一、渡辺信一、渡邊隆弘、《監事》伊藤昭治、西田文男《旧監事》武内隆恭《選挙管理委員長》高橋晴子《事務局》遠藤眞次郎、塩見富江