日本図書館研究会評議員会報告

日 時:2017年6月4日(日) 13時30分~16時40分
場 所:同志社大学新町キャンパス臨光館
出席者:《評議員》北海道:佐々木孝一 東北:加藤孔敬 関東:石川敬史、小黒浩司、呑海沙織、
小池信彦 東海:田中敦司 近畿:木下みゆき、渡邉斉志、脇坂さおり、井上靖代、谷合佳代子 
中国:杉野 築 四国:松村信子 九州:永利和則、山口真也(以上16名)
《理事長》前田章夫
《事務局長》松井純子
《理 事》赤澤久弥、狩野ゆき、川﨑千加、岸本岳文、坂本 拓、櫻井待子、志保田務、西尾恵一、
日置将之、前川敦子、前川和子、家禰淳一
《監 事》西村一夫、深井耀子
《選挙管理委員長》藤井兼芳
《事務局》飯田寿美
議 題:案件1 2017-2018年度役員選挙結果報告
案件2 2016年度事業報告
案件3 2016年度決算報告
    案件4 2016年度会計監査報告
    案件5 2017年度事業計画案の提案
    案件6 2017年度予算案の提案
    案件7 意見交換その他
議 長:永利和則
審議の概要
 はじめに評議員の出席状況と会の成立要件の確認を行った。評議員定数22名中、出席16名、欠席6名
(委任状提出者5名)。会の成立要件である過半数を超えており、会が成立していることを宣言。審議
に先立って前田章夫理事長が挨拶された。出席者全員の自己紹介を行ったのち、議長に永利和則氏を
選出し、審議を開始した。概要は次のとおり。

《審議》
案件1 2017-2018年度役員選挙結果報告
(説明者:選挙管理委員長、事務局長)
 『界』69巻1号p.61-62の掲載内容にもとづき、役員選挙結果を報告。投票率は前回選挙を上回った。
理事1名、近畿ブロック評議員1名の辞退があり、それぞれ次点者を繰り上げ当選とした。今後の課題
として、会員の選挙への関心を喚起し投票につなげるため、現行の郵送による投票を見直すなどの必
要性が指摘された。
 また、北陸ブロックと四国ブロックで、会員の減少により評議員の選出が困難な状況が見られる。
例えば新潟県を関東ブロックから北陸ブロックに移すなど、次回役員選挙に向けて何らかの方策を検
討したい。
《主な意見》             ※(評)は評議員
(評) 例えば、現在の9ブロックを大きなブロックに捉えなおすという方法もある。
(評) ブロック内の県構成を一部だけ見直しても、またすぐに変更ということもありうる。見直すので
あれば、抜本的に見直すほうがよいのではないか。
(評) 四国ブロックは、会員を増やす方向で考えたい。

《審議》
案件2 2016年度事業報告(説明者:事務局長)
2016年度末での会員数は、個人719名、団体386機関。2011年度末での個人会員数802名、団体435機関と
比較して約80名・50機関減少しており、非常に厳しい。
主な活動は『図書館界』68巻1~6号の発行、第58回研究大会・図書館学セミナー・研究例会(年間7回)・
特別研究例会・ブロックセミナーの開催、研究グループ助成、図書館研究奨励賞の授与、新刊書『文化
の朝は移動図書館ひかりから』の発行、など。
案件3 2016年度決算報告(説明者:事務局長)
『界』同号p.56-57掲載の内容にもとづき、一般会計・特別会計・第2特別会計・第3特別会計の各決算
について説明を行った。
案件4 2016年度会計監査報告(説明者:西村監事)
『界』同号p.58に掲載のとおり報告を行った。
《主な質疑と意見》※(評)は評議員,(理)は理事,(事)は事務局
(評) 会員が退会する際、退会理由を確認しているか。確認するほうが退会は少なくなると思われる。
(事) 特に確認していない。
(理) 今後は確認するようにしたい。
(評) 団体会員の年会費は、近年どこの自治体でも年会費(会運営のための負担金)として計上することが
難しく、資料費として計上するようにしている。
(評) 支出について、会計上の基準はあるか。また、配布資料に財産目録が見当たらないが、資産運用は
行われているか。
(理) 会計処理上の基準は特にない。資産運用は、複数の銀行の定期預金等により管理運用している。
(評) 『界』に論文を投稿したが、査読結果の連絡がなく、状況を問い合わせても返信がないという事態
があった。そのため、投稿を取り下げたり、他雑誌に投稿し直すなどの対応を採らざるをえなかった。編
集委員会の体制はどうなっているか。
(理) ご指摘の事態があったことは事実であり、ご迷惑をおかけしたことを申し訳なく思う。お詫びしたい。
今期は編集体制を一新し、査読を適正に行い、総力を挙げて『界』の編集に取り組む所存である。
《採決》
案件2・案件3・案件4とも全会一致(議長を除く、以下同じ)で可決・承認された。

《審議》
案件5 2017年度事業計画案の提案(説明者:事務局長)
『界』同号p.58に掲載の内容について説明を行った。
案件6 2017年度予算案の提案(説明者:事務局長)
『界』同号p.58-60に掲載の内容にもとづき、一般会計・特別会計・第2特別会計・第3特別会計の各予算案の
説明が行われた。
《主な質疑と意見》     ※(評)は評議員,(理)は理事
(評) 会員が減少しており、同じ地域・同じブロックでも会員どうしの交流が難しく、ブロックセミナーを開
催したくても相談を持ち掛けにくい状況がある。日図研側から開催をはたらきかけてほしい。
(評) ブロックセミナーは、必ずしも多くの参加者を集めるということではなく、少人数での開催でもよいと
いうことで考えてはいかがか。
(理) ブロックセミナーについては、地元の会員の皆さんの声をしっかり受け止めて開催につなげていきたい。
また、評議員にもご協力いただきたい。
(評) 個人会員だけでなく団体会員も減少しているということで、日図研や『界』の存在を知らない図書館や
図書館員が増えていると思う。『界』のバックナンバーを見本誌として会員不在の地域に送付し、『界』の
定期購読を勧めてはどうか。
(理) 新たに作成した入会案内とともに、『界』バックナンバーを送付して、入会や購読を呼びかけたい。
(評) 研究グループ助成について。例会の会場費が値上がりし、従来の助成金額では賄えないため2017年度は
増額を申請したが、受け取った金額は従来と同一であった。どういうことか。
(理) こちらの手違いであった。お詫びして申請どおりの額を交付する。
(評) 事務所の所在地を会則に明記するため会則改正を行うとのことだが、所在地を必ずしも明記する必要は
ないのではないか。
(評) 日図研のような「人格なき社団」がゆうちょ銀行に口座を作る場合、所在地を明記した規約の提出が必
要となるので、会則を改正すべきである。
(理) 2017年度事業として、会則改正を実施したい。
(評) 会則改正のための原案はあるのか。
(理) 本日の評議員会で2017年度事業計画案が承認されれば、次回理事会(6月11日)にて原案を作成・検討す
る。その原案を評議員の皆さんに送付し、あらためて承認を求めたい。その後、原案を総会に提案したいと考
えている。
(評) 一般会計の「予備費」について。備考欄に新事務所礼金・引っ越し代などが挙げられているが、予備費と
は本来、使用の予定を定めない「予備的な費用」なので、使用が決まっているものを予備費に計上するのはお
かしい。これらは事務局費に計上すべき。
(理) 従来から、恒常的な支出でないものは予備費にて対応してきた。ご指摘は今後に活かしたい。
(評) 第3特会の75周年記念事業積立は、単に寄附金等を漫然とここに入れるのではなく、目標額を決めて計画
的に積み立てていくべき。そのためには、記念事業を具体的に考え、それに対する目標額を設定する必要がある。
(理) ご指摘に沿って記念事業の計画・積立を行いたい。
(評) 新事務所の使用について。雑収入を得るべく、他団体に有料で使用できることをPRしてはいかがか。
(理) 可能な範囲で実施したい。
《採決》
案件5は、賛成14・反対0・保留1、案件6は賛成13・反対0・保留2となった。よって、両案件とも賛成多数によ
り可決・承認された。以上をもって議長を解任。

案件7 意見交換その他
閉会時刻が迫っていたため、希望者のみご発言いただいた。また、欠席評議員から寄せられた近況報告を事務局
長が代読した。
(評) 2018年は明治150年、北海道も蝦夷から改名150年を迎える。これに関連して、北海道立文書館が2019年度に
江別市に移転する。道立図書館アイヌ資料の拡充計画。『新々北海道史』に改訂。
(評) 図書館以外のコミュニティの方々とともに「超高齢社会と図書館研究会」を発足させ、年に数回研究会を開
催している。シニアと図書館サービス、認知症にやさしい図書館等の研究を行う。
(評) 東日本大震災から6年以上が経ち、沿岸地域に新しい図書館が完成、復興してきた。
(評) 今年2月に鹿児島でブロックセミナーを行った。九州、特に沖縄では研修の機会がとても大事である。また、
学校司書のモデルカリキュラムが策定された。
(評) 文科省から学校司書のモデルカリキュラムが公表され、関東では3大学が2018年度から実施予定である。い
くつかの課題が指摘される。司書講習開講大学が8大学(関東は3大学)に減少。
(評) 新・石川県立図書館基本構想の中間とりまとめ案が公表された。学校史の切り取り事件が北陸ブロックでも
発生。黒部市図書館宇奈月館が司書の努力で貸出3万冊突破と、地元紙で大きく報道された。野々市市立図書館新
館が指定管理により運営の予定。
                                                     (記録・文責:松井純子 事務局長・大阪芸術大学)