2018年度 関東ブロックセミナー報告

日本図書館研究会 関東ブロックセミナー報告


日 時:2018年6月23日(土)13:00~15:30
会 場:宇都宮市民プラザ多目的ホール
テーマ:「公共図書館と学校図書館のこれから-図書館づくりの課題と展望-」
講 師:塩見 昇氏(元日本図書館研究会理事長・前日本図書館協会理事長)
主 催:日本図書館研究会
共 催:図書館問題研究会栃木支部
後 援:日本図書館協会,学校図書館問題研究会

1.経 緯
  関東地方でのブロックセミナーは,1996年11月に東京都調布市で実施されているが,
 それ以来20年以上開催されていなかった。1996年のブロックセミナーも東京都内での開催で
 あり,北関東地域では未実施であった。
  関東地方での日図研に対する認知度向上をはかる点から,関東ブロックセミナーの開催は意義ある
 ことと思われ,開催の運びとなった。

2.趣 旨
  今回のブロックセミナーでは,次のような趣旨を掲げ,塩見昇氏にご講演をお願いした。
  戦後図書館の草創の時代に比べ,情報技術は飛躍的な進歩を遂げ,今日,市民生活において情報の重
 要性がかつてないほど高まっている。しかし,市民にとって身近な情報機関である公共図書館の現場は,
 管理運営の民営化,職員の非正規化など危機的な状況にさらされている。一方,学校教育の核となるべ
 き学校図書館についても,「学校司書」が法制化されたもののその資格要件をめぐる動向等,課題は依
 然として残された状況にある。
  公共図書館及び学校図書館の発展のため,今,求められる取り組みとはいかなるものか。前日本図書
 館協会理事長の塩見昇氏から,「公共図書館と学校図書館のこれから-図書館づくりの課題と展望-」
 と題して講演いただく。
 併せて,現地報告を交えた情報交換により,参加者同士の交流の機会とする。

3.当日の経過
  前記のように北関東でのブロックセミナー開催は初めてのことであり,どのくらいの参加者を得るか
 未知数であった。ところが参加事前申し込みが60名を超え,当日急きょ椅子を増設するということに
 なった。結果として当日参加も含め68名の参加者を得て,たいへんな盛況であった。
  当日はまず,岸本岳文ブロックセミナー担当理事の開会あいさつから始まり,塩見氏からご講演をい
 ただいた。
  塩見氏は,公共図書館・学校図書館のめざすべき方向,あり方や施策に混迷がみられることを指摘し
 た。そのなかで公共図書館と学校図書館とを並べて考えることの意味を述べ,それぞれが当面する課題
 について「図書館づくり」という視点から,熱く語られた。
  塩見氏は,講演の後も参加者からの質問に予定時間を大幅に超過して答えていただき,最後に川﨑千
 加ブロックセミナー担当理事の閉会あいさつで締めくくった。

4.おわりに
  今回の塩見氏の講演は今後の図書館づくりに参考となることが多く,参加者も満足したようであった。
 参加者からは「図書館づくりの概念を,公共・学校それぞれに引き寄せて,今日的な課題とともに丁寧
 にお話いただきました。じっくりしみいるようなお話だったと思います」などの感想が寄せられ,好評
 であった。
  今後も各地で図書館づくりの課題を論議するようなブロックセミナーを開催することを期待したい。
 おわりに,今回のブロックセミナー実施に当たり,図書館問題研究会栃木支部の皆さまにご協力をいた
 だいたことに感謝申し上げます。
                             (文責:小黒浩司 関東ブロック評議員)