日本図書館研究会評議員会報告

日 時:2019年6月2日(日)13:30~16:45
場 所:相愛大学本町学舎
出席者:
《評議員》北海道:佐々木孝一
     東北:加藤孔敬,鈴木史穂
     関東:石川敬史,大石 豊
     東海:田中敦司
     近畿:井上靖代,谷合佳代子,谷嶋正彦, 村林麻紀,脇坂さおり
     中国:杉野 築,松崎博子
     四国:山重壮一
     九州:伊東達也(以上15名)
《理事長》原田隆史
《事務局長》松井純子
《理 事》赤澤久弥,川﨑千加,河西聖子, 川原亜希世,嶋田 学,西尾恵一, 
     日置将之,前川敦子,山口真也
《監 事》志保田務,西村一夫,深井耀子
《選挙管理委員長》藤井兼芳
《事務局》飯田寿美
議 題:案件1 2019-2020年度役員選挙結果報告
    案件2 2018年度事業報告
    案件3 2018年度決算報告
    案件4 2018年度会計監査報告
    案件5 2019年度事業計画案の提案
    案件6 2019年度予算案の提案
    案件7 意見交換その他
議 長:井上靖代
審議の概要
 はじめに評議員の出席状況と会の成立要件の確認を行った。評議員定数23名中,出席15名,
 欠席8名(委任状提出者7名)。会の成立要件である過半数を超えており,会が成立している
 ことを宣言。審議に先立って原田隆史理事長が挨拶された。出席者全員の自己紹介を行ったの
 ち,議長に井上靖代氏を選出し,審議を開始した。概要は次のとおり。

《審 議》
案件1 2019-2020年度役員選挙結果報告
(説明者:選挙管理委員長)
 『界』71巻1号p.60―61に掲載の内容にもとづき,役員選挙結果を報告(ただし,
 p.60「投票概況」の表の「今回の投票数」に誤植があり,訂正を行ったうえで報告。訂正内
 容は『界』71巻2号p.172参照)。今回の役員選挙は,料金後納郵便制度の利用により投
 票率47.5%,前回選挙を約10ポイント上回った。しかし,開票作業終了後に遅配票が届き,
 二度にわたり開票作業を行ったこと,その結果あるブロックで評議員当選者が入れ替わったこ
 となど,反省すべき事態が生じた。
 事務局長から,「今回の反省点を含め,次回役員選挙に向けて制度の見直しを行う。制度改正が
 必要な場合は,次年度評議員会にて提案を行いたい」との補足説明があった。

案件2 2018年度事業報告(説明者:事務局長)
 2018年度末での会員数は個人699名,団体365機関。会員の減少に歯止めがかからず,
 厳しい状況が続いている。主な活動は『図書館界』70巻1~6号の刊行(70巻1号は400
 号記念特集号),第60回研究大会・図書館学セミナー・研究例会(計10回)・特別研究例会
 ・ブロックセミナーの開催,研究グループ助成,図書館研究奨励賞の授与,新刊書『より活発に
 利用される図書館を目指して』『日本図書館学の奔流』の発行,『界』オープンアクセスの継続,
 役員選挙の実施など。
案件3 2018年度決算報告(説明者:事務局長)
 『界』71巻1号p.55―57に掲載の内容にもとづき,一般会計・特別会計・第2特別会計・
 第3特別会計の各決算について説明を行った。
案件4 2018年度会計監査報告(説明者:西村監事)
 『界』同号p.57に掲載のとおり報告を行った。
《採 決》
 案件2,3,4とも,賛成14・反対0・保留0の全会一致(議長を除く)で可決・承認された。

《主な質疑と意見》※(評)は評議員,(理)は理事
(評)コピー代など,決算に表れていない支出が存在するのではないか。それらが会の財政を圧迫し
て,今後ますます苦しくなると思われるが。
(理)コピー代等については,今後とも経費の削減に努めるようにしたい。

《審 議》
案件5 2019年度事業計画案の提案
(説明者:事務局長)
 『界』同号p.57に掲載の内容について説明を行った。
案件6 2019年度予算案の提案
(説明者:事務局長,ホームページ担当理事,
編集委員長)
 『界』同号p.58―59に掲載の内容にもとづき,一般会計・特別会計・第2特別会計・第3特別
 会計の各予算案の説明を行った。
 続いて,当日配布資料に沿って「財政健全化のための方策」について説明を行った。主な内容は,
 ①日図研の現在の財政状況,②①をふまえた財政健全化の基本的考え方とその方策について,であ
 る。また,2019年度事業として提案したホームページ(以下,HP)のリニューアルについて,
 趣旨および実施計画の概要説明を行った。『界』に掲載の例会報告・案内をウェブ掲載とし,これ
 により『界』ページ数の削減を図り,印刷経費の削減につなげるという提案である。
《採 決》
 案件5は,賛成14・反対0・保留0,案件6は賛成13・反対0・保留1となった。よって,両
 案件とも賛成多数により可決・承認された。

《主な質疑と意見》※(評)は評議員,(理)は理事
(評)「事業計画案」について,いつも同じことが書かれており,変わらないように見える。理事会で
何を行おうとしているのか,その時の特徴が分かるよう,もう少し詳しく,具体的に示してほしい。
(評)財政が厳しい折に,75周年記念事業に多額の経費を充てて実施する必要があるのか?75周年
事業の見直しが必要ではないか?
(評)第3特会に75周年記念事業を積み立てているが,具体的にどこまで積み立てるという計画や目
標などはあるのか?この事業を実施するからいくら必要という考えのもとに,目標の金額を設定して
寄附を集めるなどをすべきではないか。
(理)第3特会は,目標金額を決めて積み立てているわけではない。寄附金の募集も十分とは言えない
ので,ご意見を今後に生かしていきたい。
(評)日図研の仕事は基本的にボランティアであり,報酬がないため人件費を削減することができない。
となると,『界』にかかる経費を削減するしかない。
(評)日図研や『界』の活性化につながらないような方策は避けてほしい。
(評)このほかにも,日図研の活性化や収入増加の方策はないのだろうか?
(評)『界』の論文は難しいので,入門的な内容の(現場の職員が学べるような)記事がほしい。また,
ニュースレターのような内容のページがWebサイトにあればよいと思う。
(評)『日本の図書館』のデータを客観的に分析して公表するなどを行ってほしい。財政当局との折衝
の際に客観的なデータ(資料費の削減は貸出に影響するなど)が示せれば役に立つ。自治体ではでき
ないところを日図研がやってくれるとありがたい。
(評)『界』400号記念特集号の文献レビューは大変勉強になった。単行本化はぜひやっていただき
たい。単行本では,新たな特徴を持たせるような工夫はあるか。
(理)論文検索のための「著者索引」を追加する予定である。また,400号に間に合わなかった「レ
ファレンスサービス」のレビュー論文を収載の見込みである。
(評)国際図書館学セミナーは2020年度で休止とのことだが,中国との交流は重要なので,Web上で
もよいので,上海との交流を何らかの形で続けてほしい。
(評)研究例会に参加される非会員の割合はどのくらいか?
(理)その時々で異なるが,昨年度の非会員の参加率は平均34%(20~50%)である。
(評)例会報告はWebに移行するとのことだが,『界』誌面でも報告がWebにアップされていることを案内
するようにしてほしい。
(評)Webサイトに75周年の特設ページをつくってはどうか。
(評)75周年ということで,50万円の予算にさらに上乗せして,充実したウェブサイトをつくるのは
いかがか。あるいは75周年記念事業の予算を充ててもよいのではないか。
(評)ウェブサイトのリニューアルにより,SNSやフェイスブックなどを活用して双方向性を高めるよう
にしてはどうか。HPに広告を出してもらうことも考えられる。
(評)特別会計からの繰り入れを,いつまで,どのくらい見込むのか。どれくらい必要なのか,今後の予
算規模を示す必要があるのではないか。
(注:当日欠席の評議員会から事前に寄せられた意見)

案件7 意見交換その他
 採決が必要な案件が終了し,議長の任を解いた。残り時間が十分ではない中,各ブロックの情勢や話
 題等についてご発言いただいた。
(評)愛知県田原市で女性司書館長が誕生した。名古屋市では障害者の職員募集が行われた。子ども司書
養成講座が各地で行われている。ぎふメディアコスモスでも行っている。
 図問研愛知支部,大図研東海地域グループが活動休止状態にあり,日図研東海ブロックとの連携が難
 しい状況である。
(評)『界』71巻1号p.77「理事会報告」の「7.情勢討議」に誤りがあり,岡山市の会計年度任
用職員に年齢制限を設けた事実はないことをお伝えしたい。
(評)会計年度任用職員制度の導入による学校司書への影響は確実にある。公共図書館にも影響がある。
(評)滋賀県内でも,県内で育った女性司書館長が多数活躍するようになっている。
(評)福島県では司書を3名程度採用予定である。
(評)埼玉県立でも10人以上司書を採用予定である。退職者が多く出たためと思われる。
(評)文科省が2年に一度実施していた「学校図書館の現状に関する調査」が,教員の働き方改革のため,
2016年度を最後に実施されていない。
 学校司書の採用は,全国的には差が拡大している。埼玉県では,県立図書館と県立高校のいずれかに
 配置される司書採用試験が2012年から再開された。この再開には,県立高校司書が取り組んだ
 「埼玉県高校図書館フェスティバル」などが後押しとなった。
(理)『界』の書評/新刊紹介の執筆者を編集委員会だけで探すことが難しいため,評議員の皆さんや知
り合いのかたに広く執筆をお願いしたい。ご協力いただけるとありがたい。
                      (記録・文責:松井純子 事務局長・大阪芸術大学)