TOP > 大会・研究会 > 愛知研究例会 > / Last update: 2004.2.1

愛知研究例会の歴史

日図研50年史から

愛知研究例会は日本図書館研究会(以下日図研)が主宰し、図書館問題研究会愛知支部と大学図書館問題研究会愛知支部が協力する形の3団体共催で、1982年9月から年7〜8回のペースで続けてきたもので、1996年でちょうど15年目、4月例会で100回目を数えます(50回までの例会一覧は、『界』40(5)1989.1参照、51回からは本号所載)。

この会は、名古屋の椙山女学園大学に川崎良孝先生(現・京都大学)が赴任された1982年から、その呼び掛けで始まりました。
幸い当地には、1976年、78年の2回にわたって「図書館セミナー」という講演会を共同企画し、記録集を自主発行したという、大学図書館問題研究会と図書館問題研究会あるいは児童図書館研究会の各愛知支部同士の協力関係が残っており、人脈の繋がりもあったので、話は割合スムーズにまとまりました。ただ地元の発表者を毎回ということになると全く自信がなかったのですが、川崎先生の方で各地の研究者や来名される先生方に、その都度お願いしてもらってつないでいけば、何とか年10回程はやれるのではないかということになりました。

当時、鶴舞中央図書館が改築を控えていたということで、会場は西図書館会議室をお借りすることになり、第3火曜日の夜を定例会にすることに決まりました。しかし、開館時間をオーバーして開催するので、冷房、暖房が期待できず、盛夏と冬季は避けることになりました。その後、今度は西図書館が改築にはいることになり、1991年の6月からは会場を鶴舞中央図書館の集会室に、1993年の8月からは、名古屋市に週休2日制が導入され、火曜日に休日指定の人が出てきた事から、第3水曜日に変更されました。

愛知研究例会の目的は、愛知地区における図書館に関する研究活動の発掘・紹介・啓発といったことで、日図研が関西地区で行っている「研究例会」とほぼ同じ方法で開催しています。具体的には、発表者(研究者・実践者・見学者など)に自分の研究(実践)成果について、約1時間半位発表してもらい、残りの30分位で参加者との質疑応答を行うという構成になっています。この発表要旨は、『界』の他、『図問研あいち』、『大図研愛知支部報』にも掲載されることになっています。また、当日の模様はテープに録音し、参加できなかった人にレジメと共に貸し出ししています。

例会は現在、原則として4月から12月までの間に年7回、毎月第3水曜日の午後6時45分から8時45分の時間帯に、鶴舞中央図書館集会室で行うことに固定化しています。発表者、参加者については、例会の主旨が、研究者の発掘、研究活動の啓発にあることや、日図研の研究例会とできるだけ同じスタイルをとっていることもあり、関心のある人には自由に参加してもらえるようになっております。そのため、適宜、県内全体へのPRも行っています。

愛知研究例会は、現在まで途切れることなく、毎回の平均参加者も10人程度は確保できているようです。順調そのもののようですが、発表者の確保ほど大変なことはありません。自ら発表を申し出る人はごく僅かで、残りは、主催3団体で手分けしてめぼしい人に当たり、ようやく毎回を繋いでいるというのが現状です。特に、地元愛知周辺の発表者捜しは大変で、毎年の開催予定回数の半分程度がようやく実行できるぐらいにとどまっています。幸い、日図研から研究補助金をいただいているので、著名な研究者に交通費程度の謝礼できていただき、お話を伺う機会を持つことができ、年1、2回できています。こんなときは参加者も多くなり好評です。

(小木曽真 『図書館界』48巻4号pp.247-248より)