下記により,日本図書館研究会第66回(2024年度)研究大会を開催します。
例年どおり,1日目に個人研究発表とグループ研究発表を行い,2日目は「これからの図書館と書店との関係はどうあるべきか」をテーマにシンポジウムを行います。多くの方が参加されることを期待します。
記
日時:2025年3月1日(土)~2日(日)
会場:灘中学校灘高等学校視聴覚室(東館2階)
■JR住吉・阪神魚崎から徒歩10分 ■阪急岡本から徒歩25分 → アクセスマップ
開催形式:対面のみ(配信はありません)
参加費:会員 1,800円
非会員 2,800円(団体会員は「非会員」扱いとなります)
学生 800円(会員学生は「学生」となります)
参加申込:2025年2月25日(火)までに,https://naltaikai2024.peatix.com から,お申し込みください。
*当日参加はお受けできません。研究発表者の方もお申し込みをお願いします。
*入金はPeatixの案内に従ってください。コンビニ/ATM払いを希望する場合は,期限の前日までしか受 け付けられませんのでご注意ください。早めの手続きをお願いします。(原則返金はいたしません。)
予稿集:大会2日前にダウンロードページURLをご案内しますので,各自でダウンロード,印刷をしておいてください。冊子体が必要な方は申込時に注文をしてください。予稿集の申込は 2/16(日)で締め切らせていただきます。当日,会場にて有償(参加費外 予価1,500円程度)でお渡しします。
大会に関する問い合わせアドレス:nalkenkyutaikai@gmail.com(本件専用)
その他:
● 以下のことについてご希望の場合は,お申込みの際にお知らせください。
①手話通訳(日本手話・日本語対応手話)・音声読み上げ用の予稿ファイルをご希望の方
②出張での参加のため公式文書や請求書の必要な方
③参加者名簿(配布用)にお名前・ご所属の掲載を希望されない方(ご指示がない場合は,お申込みのとおり記載のうえ,参加者に配布します)
● ①をご希望の方は,手配等に時間がかかりますので,できるだけ早くご連絡ください。またご要望に応えられない場合がございます。
● 申込時に入会いただきますと,参加費は「会員」扱いとなります。ぜひこの機会に入会をご検討ください。
● 領収書はPeatix上で発行可能です。Peatix上の説明に従ってご入手ください。
◇第66回研究大会プログラム◇
第1日(2025年3月1日)
受付 9:30~
開会挨拶 理事長 原田隆史 10:00~10:10
●個人研究発表(発表15分,質疑5分) 司会:研究委員
1.ぬいぐるみのお泊まり会の実態解明
川又理奈(國學院大學大学院)・今野創祐(東京学芸大学) 10:10~10:30
2.公立図書館における職員の感情労働とバーンアウトの実態
猪股篤(筑波大学大学院)・池内淳(筑波大学) 10:30~10:50
〈休憩〉10:50~11:05
3.アメリカ図書館協会認定プログラムにおける特定の利用者集団向けサービス教育の現状:高齢者,障害者,多文化・多言語サービスの教育内容
髙池宣彦(常磐大学)11:05~11:25
●グループ研究発表(発表20分,質疑10分) 司会:研究委員
1.認知バイアスの情報学的論究及びそれに関連した公共図書館における情報リテラシーに関する考察
図書館サービス研究グループ 小田七実,家禰淳一 11:25~11:55
〈昼食・休憩〉11:55~13:00
2.NFT技術導入に伴う電子書籍市場の変化及び公共図書館における電子書籍の保存と提供の可能性
図書館学資料保存研究グループ 花里千賀子,家禰淳一 13:00~13:30
3.中央教育審議会初等中等教育分科会における教育のデジタル化の検証
「マルチメディアと図書館」研究グループ 川瀬綾子,北克一,西尾純子,村上泰子 13:30~14:00
4.戦後公共図書館建築の歴史6:長岡市立互尊文庫改築計画について(2)
オーラルヒストリー研究グループ 小黒浩司 14:00~14:30
〈休憩〉14:30~14:45
5.司書課程「高齢者サービス論」「障害者サービス論」「多言語・多文化サービス論」のシラバスの検討
図書館学教育研究グループ 岡田大輔,坂本俊,髙池宣彦 14:45~15:15
6.学校図書館における読書:フロリダ州の学校図書館ガイドラインを事例に
比較図書館情報学研究グループ 坂下直子,瀬戸口誠,大城善盛 15:15~15:45
〈休憩〉15:45~16:00
●その他
図書館研究奨励賞 選考委員長 常世田良 16:00~16:10
会務報告 事務局長 松井純子 16:10~16:40
●交流会
会場:櫻正宗記念館櫻宴(会場より徒歩15分)17:30~19:00
神戸市東灘区魚崎南町4丁目3―18
第2日(2025年3月2日)
シンポジウム「これからの図書館と書店との関係はどうあるべきか」
受付 9:30~
テーマ設定の趣旨(研究委員) 10:00~10:10
●発表 司会:研究委員
講演1 「書店と図書館」に関する論点整理
植村八潮(専修大学教授) 10:10~11:00
講演2 図書館と書店との連携に関する文部科学省の取組
毛利るみこ(文部科学省総合教育政策局地域学習推進課専門官) 11:00~11:50
〈昼食・休憩〉11:50~13:00
講演3 書店側から見た図書館との関係のあり方
須藤令子(朗月堂代表取締役・やまなし読書促進事業実行委員会委員長) 13:00~13:50
報告1 名古屋市守山図書館・志段味図書館における,書店をはじめとする地域との連携事例
藤坂康司(名古屋市守山図書館・志段味図書館館長(株式会社図書館流通センター)) 13:50~14:30
報告2 埼玉県の高校図書館と書店の連携事例
穂積絵理子(埼玉県立大宮高等学校司書) 14:30~15:10
〈休憩〉15:10~15:20
●討議(途中休憩を含む)15:20~17:00
モデレーター 嶋田学(京都橘大学教授)
植村八潮,毛利るみこ,須藤令子,藤坂康司,穂積絵理子
閉会挨拶 研究委員長 日置将之 17:00
【シンポジウムの趣旨】
昨今の出版不況などを背景として,街から書店が消え行きつつある。そのような状況を背景として,2023年10月から,著者,出版社,書店と図書館の共存・共栄を図るための「対話の場」が開催され,現状の相互理解を行うとともに,書店・図書館等との連携のあり方や具体的な促進方策について議論された。2024年4月には,これらの議論で得られた現状や課題に関する共通認識をまとめた文書である「書店・図書館等の連携による読書活動の推進について~書店・図書館等関係者による対話のまとめ~」が公表された。その中で,「読者育成」に向けた書店・図書館等の連携促進方策として,①書店在庫情報システムの開発と図書館との連携,②書店での図書館資料の受け取り・返却,図書館での書籍販売等,③「図書館本大賞」(仮称)の創設,④優良事例の収集・普及の4点が示されている。④については,同年6月,文部科学省から「図書館・書店等連携実践事例集」が公表された。
このシンポジウムでは,このような昨今の図書館と書店との連携をめぐる動向を振り返った上で,文部科学省の施策の報告,書店側からの意見,そして公共図書館・学校図書館における連携事例の報告をいただき,今後のあり方についてフロアを交えた討議を行う。
〈お願い〉
1.宿泊の斡旋はしておりません。各自お早めにご用意ください。
2.公共交通機関を使って,ご来校ください。
3.交流会に参加される方は,大会申込時にご入力ください(定員40名 先着順)。交流会会費は6,000円です。当日会場にて集金します。
4.体調に不安がある場合は,決してご無理をなさらないでください。欠席のご連絡は nalkenkyutaikai@gmail.comにお願いします。
*灘中学校灘高等学校図書館見学は,両日昼食休憩時に行います。(申込不要 自由見学)