日本図書館研究会の研究大会は例年2月あるいは3月に2日間で開催される。運営には研究委員会があたっている。

1日目は「個人研究発表」「研究グループ発表」を柱に、「図書館研究奨励賞授与」「会務報告」とつづき、夕刻からはレセプションを実施している。
「個人発表」は全会員に発表の機会があるが、時間の関係もあって3名程度に絞り込んでいる。持ち時間は20分程度となっている。
本会の特徴である「研究グループ発表」は各研究グループの研究成果を披露する場であり、各グループに30分程度をあてている。
「図書館研究奨励賞授与」は過去2年間に『界』に掲載された著作をもとに、主に若手、中堅の会員を対象に行なう表彰である。「会務報告」は当該年度の日図研の活動などを、事務局長や各担当理事が報告する。

2日目は全日を「シンポジウム」にあてている。
午前中にパネリストの報告、昼食をはさんで午後からパネリストの補足説明と質疑応答という形式が定着している。シンポジウムのテーマは図書館の現場や研究で問題となっていることを、図書館の原則とのかかわりで取り上げることが多い。

「研究グループ」の発表と全日を使っての「シンポジウム」は本会の研究大会の大きな特徴となっている。日図研の特徴として館種を超えるということと、現場と教員が共に参加しているということがあり、それが発表やシンポジウムでの質疑応答などに有意義に働いている。


今年度の案内


これまでの大会

回次・年度開催日開催場所シンポジウムテーマリンク
第65回(2023年度)2024.3.9-10エル・おおさか読書バリアフリーと図書館案内
第64回(2022年度)2023.3.4-5同志社大学今出川キャンパス『図書館学の五法則』の実践(ランガナタン没後50年)案内
第63回(2021年度)2022.3.5-6オンラインコロナ禍における図書館パート2案内
第62回(2020年度)2021.3.14-15オンラインコロナ禍における図書館~パブリックの再構築に向けて案内
第61回(2019年度)2020.2.22-23立命館大学朱雀キャンパス図書館と観光-地域活性化と公共空間としての広場の機能を中心に案内 開催中止
第60回(2018年度)2019.2.16-17同志社大学今出川キャンパス災害時における図書館の役割 資料・情報を守り伝えるために案内
第59回(2017年度)2018.2.24-25神戸学院大学ポートアイランドキャンパス図書館員は専門性をいかに維持・確保するのか-各館種の現状と課題-案内
第58回(2016年度)2017.2.18-19大阪学院大学図書館の連携サービスの可能性と課題案内
第57回(2015年度)2016.2.21-22立命館大学朱雀キャンパス障害者差別解消法の施行と図書館案内
第56回(2014年度)2015.2.21-22大手前大学さくら夙川キャンパス学びの変化と図書館案内
第55回(2013年度)2014.2.15-16阪南大学人と人,人と資料が出会う場としての図書館案内
第54回(2012年度)2013.3.3-4同志社大学新町キャンパスネットワーク時代の図書館とプライバシー:なぜ守る?どう守る?報告案内
第53回(2011年度)2012.2.19-20兵庫県中央労働センター東日本大災害と図書館案内
第52回(2010年度)2011.2.19-20相愛大学次代を切りひらく図書館の挑戦報告案内
第51回(2009年度)2010.2.21-22同志社大学「図書館の自由に関する宣言」改訂から30年:その今日的展開報告案内
第50回(2008年度)2009.2.22-23神戸山手大学・短期大学図書館サービスの持続的発展を探る:生涯にわたる学びを支える図書館からの発信報告案内
第49回(2007年度)2008.2.17-18桃山学院現今の教育法制の改変と図書館報告案内
第48回(2006年度)2007.2.17-18佛教大学2007年問題と図書館の今後報告案内
第47回(2005年度)2006.2.19-20桃山学院大学多様化する図書館運営報告案内
第46回(2004年度)2005.2.20-21新長田勤労市民センター災害と図書館報告案内
第45回(2003年度)2004.3.7-8京都テルサ図書館のサービス評価を考える報告案内
第44回(2002年度)2003.3.9-10兵庫県民会館現代の委託(アウトソーシング)を考えるプログラム
第43回(2001年度)2002.3.10-11立命館大学図書館サービスと著作権案内・プログラム
第42回(2000年度)2001.3.10-11同志社大学出版・読者の変容と図書館案内・プログラム
第41回(1999年度)2000.2.28-29阪南大学図書館法50年案内・プログラム
第40回(1998年度)1999.3.8-9本能寺文化会館都道府県立図書館の一層の発展を目指して案内・プログラム
第39回(1997年度)1998.3.1-2京大会館プライバシーと図書館案内・プログラム
第38回(1996年度)1996.11.17-18神戸国際会議場創立50周年記念式典、国際講演会「21世紀に向かう図書館・図書館員」 
第37回(1995年度)1996.2.19-20兵庫県立のじぎく会館震災から1年:図書館の働きを考える 
第36回(1994年度)1995.2.20-21阪南大学あらためて貸出を考える 
第35回(1993年度)1994.2.28-3.1兵庫県中央労働センターなにができることが「司書」なのか:司書の専門性 
第34回(1992年度)1993.3.1-2大阪府立文化情報センターいま、問われる「司書」 
第33回(1991年度)1992.2.12-13奈良市ならまちセンター図書館におけるAV資料サービス:その可能性と問題点 
第32回(1990年度)1991.2.25-26神戸市教育会館識字の10年に向けて:読む権利の確立と図書館活動 
第31回(1989年度)1990.2.26-27阪南大学図書館サービスのひろがり:資料提供と文化活動 
第30回(1988年度)1989.3.2-3光華女子大学生涯学習と図書館 
第29回(1987年度)1988.2.29-3.1京大会館いま、求められる司書とは:その養成・制度化をも考える 
第28回(1986年度)1987.2.19-20大阪国際児童文学館開かれた図書館づくりへの市民(利用者)参加 
第27回(1985年度)1986.2.27-28天王寺区民センター図書館協力の可能性を探る:オンライン・ネットワークの構想を検証する 
第26回(1984年度)1985.2.21-22立命館大学再び、日常活動における「図書館の自由」を考える 
第25回(1983年度)1984.2.20-21宝塚市立ベガホール著作権と図書館活動 
第24回(1982年度)1983.2.17-18神戸市勤労会館図書館とコンピューター 
第23回(1981年度)1982.2.25-26京都府立総合資料館「誰でも、どこでも、どんな資料でも」がどこまで進んだか 
第22回(1980年度)1981.2.23-24大阪府立労働センター再び図書館づくりを考える 
第21回(1979年度)1980.2.21-22西宮市民会館日常活動における「図書館の自由」の問題 
第20回(1978年度)1979.2.22-23京都府立勤労会館図書館づくりの動向を考える:住民の学習権を保証する図書館システムの発展のために 
第19回(1977年度)1978.2.23-24西宮市民会館目録情報サービス発展のために:印刷カードを中心に 
第18回(1976年度)1977.11.17-19大阪市中央公会堂図書館員形成を考える
(創立30周年記念大会)
 
第17回(1975年度)1976.1.22-23京都府立勤労会館障害者と図書館 
第16回(1974年度)1974.10.23-25静岡県教育会館府県立図書館への期待 
第15回(1973年度)1973.11.19-21大阪府教育会館図書館職員の社会的役割と専門性 
第14回(1972年度)1972.11.19-20岡山市立図書館「市民の読書」と図書館 
第13回(1971年度)1971.11.4-5京都府立勤労会館図書館の存立基盤:誰がささえるか 
第12回(1970年度)1970.11.20-21亜細亜大学近代日本図書館の歩み 
第11回(1969年度)1969.11.14-15武庫川女子大学———- 
第10回(1968年度)1968.11.21-22奈良県文化会館———- 
第9回(1967年度)1967.11.21-22京都府立勤労会館———- 
第8回(1966年度)1966.11.25-26京都府立勤労会館郷土資料/創立20周年記念式典 
第7回(1965年度)1965.11.20-21天理大学———- 
第6回(1964年度)1964.11.25-26京都府立総合資料館———- 
第5回(1963年度)1963.9.20-21神戸大学———- 
第4回1962.9.23大谷大学———- 
第3回1962.4.29大阪大学———- 
第2回1961.9.23大阪歯科大学病院———- 
第1回1962.9.23大阪女子学園———- 

注)第1~4回は「図書館研究グループ合同集会」